たよりのある暮らし

共働き40代ワーママ。親子で学び・体験しながら暮らしてます。

平等の壁?保育園にオンライン保育を提案してみた結果

 

オンライン〇〇、という言葉にもなれてきたこのごろ。

オンライン保育、というのは難しいのでしょうか?

 

緊急事態宣言による”特別保育”が始まって1ヵ月、

わが家の4歳児は保育園に一日もいがない日が続いています。

 

 

保育園に、オンライン保育を提案するまでと、その結果について、

すこしでもその現状を変えるきっかけになったらと思い、広く共有出来たらとおもっています。

 

 

 目次

 

  

 

1.オンライン保育の必要性

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在宅ワークの家庭は、家庭で保育を

というのが園から出されている案内となり

仕事をしながら保育をする、というWワークの日々が1ヵ月続いております。

 

オンライン保育、という考えがよぎったのは4月上旬まだ緊急事態宣言が出て間もないころでした。

仕事では、オンライン会議、オンライン商談、とオンラインでなんとか乗り切っているこの状況。

上の子の習い事も、ついにはオンラインレッスンとなり、先生も生徒も手探りながらこの状況でもできることを模索しいて開拓しています。

 

”オンライン保育” もできるんじゃない??

 

そう思って、さっそく検索すると、

 

出てきた!

 

なんと、あのベネッセが、オンライン幼稚園というのを無償提供しているらしい。

 

「オンライン幼稚園」(ベネッセ)

https://www2.shimajiro.co.jp/kodomo/online/

これは、毎日配信される保育動画を、無償で観られるサービスで、10時から配信がされるとのこと。

 

これを毎日見てもらえれば、とりあえず10時からは手が空く!!

ものすごい期待とともに、翌日の配信を待ちました。

 

が、しかし。

 

 現実は甘くなかったーーーー!

 

息子、5分で興味を失いました・・・。

 

内容は、たぶんプロの保育士さんが、工作したり、手遊びしたり、画面越しに語り掛けてくれたり

十分な内容なのですが

 

やはり、知らない人!

そして、

一方通行(やりとりではない)のコミュニケーション

 

よっぽど心をつかむコンテンツでないと、30分間ひきつけ続けるというのは、この年齢の子供にとって、難しいようです。

 

それならば、と考えました。

 

彼の心を満たすのは、

 

いつもの先生やお友達と、

オンラインでやりとりができる内容だったらいいのではないか?!!

 

コンテンツがそこまでなくても、つながる ことが大切なんでは??

 

 

2.オンライン保育をやってみる

 

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LINEでつながるクラスママに、

ZOOMクラス会をしたいね、

という話をすると、

早々にやりたい!の声があがりました。

 

その時点で、ZOOMの認知度は半分くらい?

仕事で使っている!というところもあれば、習い事がZOOMを使い始めた家庭や、

使ったことないけどこれを機に、という家庭もありました。

 

初のZOOM会はまず接続の確認がメイン

 

はいれてる?  声出てる?  切れたー

 

・・・みたいな。^^

 

でも、

子供たちはお互いの顔が見れただけでとっても楽しそうでした。

 つながる って、やっぱり大切。

 

 

 

 

3.何度かやってみてわかった、オンライン保育に必要なもの

オンライン保育に必要なもの

・進行してくれる大人の存在

やってみてわかったこと、

子どもたちは、なんて自由ーーー!!

 

ずーっと画面に集中できる子もいれば、

行ったり来たり、見切れつづけていたと思ったら、たまに戻ってくる という子もいるし

おしゃべりな子もいれば、固まってしゃべれない子もいたり。

そして男女の興味の差も感じました。

 

オンラインでつないで、あとは好きなようにおしゃべりタイム

・・・してくれれば、と思っていましたが、

 

そこは保育園児、

大人のオンライン飲み会のようにはいかない

ですよね。 

 

オンラインという慣れない場所では、

保育園児にとって、ある程度の司会進行とコンテンツがなければ、

まとまりがなく楽しくない会 になってしまうこともありそうです。

 

みんなが参加できるコンテンツ

女の子はおしゃべり大好きなしっかり者も多い。(これは、大体そう?)

 

女の子だけなら、延々親が話をふりながら女子トークもできそう? と思いましたが

 

男の子は・・・

 

・・・・。

 

画面にむかって顔面アップにしてみたり、うんこーー となぜか意味不明な発言をしたりと、

はい、ハチャメチャです。

 

興味のあるのはポケモンのみとばかりに、家にあるポケモングッズをみせびらかす、といった感じで、男子は幼いですね。

 

「みんなで何かを一緒にしよう!」とコンテンツを作っておかないと、

てんでばらばらな子供たち。

 

保育園でいっしょにやったことのある手遊びや、みんなが知っている折り紙など、

 

共通の、「みんなが知っている」コンテンツを核にもってくるのがよいようです。

誰でも参加できる、クイズなども、おすすめ。

 

コツは、難易度をすこし下げること。

 

難しすぎると、だれるし、その場でのサポートができないので、

折り紙なども、

園でやったことあるもの+あたらしいもの(ただし難易度ひくめ)

で設定し、達成感を持たせて上げられるとよさそうです。

 

1回につきメインのコンテンツを2つくらい用意しておき、子供たちの興味によって、柔軟に変えていくのがちょうどよかったです。

 

 

・適切な時間設定

午前、午後、どちらがおすすめか。

 

親の都合、子供の都合、どちらも考慮する必要がありますが、

おおよそ、10時・14時 どちらかの開始がよいようでした。

 

子どもたちが元気いっぱいなのは10時かな。

14時は、眠くなってしまう子もいるようですが、親もわりと、手のあく時間なのでやりやすいです。

 

また、機嫌が悪いときは、やめておく、くらいの、参加自由 というゆるさも必要です。

 

ちなみに、ZOOMの無料機能は30分間なので、必然的に1回30分の実施でしたが、

30分という時間の区切りも、園児が集中してできるのにちょうどよい時間のようです。

 

4.保育園に、オンライン保育をお願いしてみる

 

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何回かのZOOM保育会開催をしてみて確信したことは

オンラインでつながることで、子供たちがとてもイキイキするということ。

 

一方的なテレビやユーチューブの動画視聴だけでいられない、楽しみが得られるということです。

 

子どもたちも、次の開催を楽しみにしている様子で、

定期開催できたらいいねという話になりました。

 

ただ、

子供たちの興味や好奇心を誘う毎回のコンテンツさがしと

平日はそもそも仕事している家庭が多く、「ながら」参加になってしまうことから、司会進行できる親が限定されてしまう(=お休みとっている家庭)ことなど、

なかなか課題は多く、

 

だれかプロが、平日も、やってくれたらなぁ。。 

 

と思っていました。

 

 

一方で、

保育園からは、

おうちで過ごす時間の少しでも助けになるように、と、

家でできる用の塗り絵やゲームが、お手紙とともに送られてきました。

 

 先生方が、子供たちのためにと考えてくれたこと自体が、とても嬉しかったです。

 

先生方も、休園中の子供たちのことを気にかけ、模索してくれている。

てことは、

もしかしたら、可能性があるかもしれない…。

 

ダメもとで、依頼してみました。

 

いま、有志でオンライン会を開催しているんですが…、

保育園で、「オンライン保育」を検討してもらえないでしょうか?

 

・通常約150人くらいの園児が、特別保育により平均10名の登園までに減っていること

・平日は在宅ワークで仕事をしながら・育休中で下の子の面倒を見ながら  家庭保育を余儀なくされている家庭が多く日中の保育が課題であること

・一日の園児数が減ったことにより、自宅待機となっている先生も多いこと

 

在宅勤務として先生がオンライン保育をしてくれないか、というリクエストでした。

 

もちろん毎日はむずかしくても、週2-3回でも、1回30分でも、子供たちの心のよりどころ+親の負担軽減になるんでは と思いがありました。

 

5.園の対応と、オンライン保育にむけて親ができること

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先生はかなり悩まれているようでしたが

ご検討の結果、園としての判断は、 NG でした。

 

理由は、

ガラケーしかもっていない家庭 や WIFI環境のない家庭 がおり

不平等になるため 

とのことでした。

 

はぁ・・・

 

まぁ、それはそうなんですが…。

 

 

 

平等、 ってなんだろう。と思ってしまいます。

 

平等性、この言葉、小学校のオンライン化などでも、たびたび出てくる言葉です。

スマホをもたずにガラケーにする。というのは個人の選択ではありますが

そこには、往々にして経済的な環境が影響する場合もあり、 

 センシティブな、問題だとは思います。

 

ただ。

ガラケーしかもっていない家庭が

たとえばクラス30家庭中2-3家庭だとして。

 (うちの園の場合、たぶんそれくらいの確率でスマホです)

 

不平等ということだけで、なにもチャレンジしない、 というのはあまりに残念です。

 

可能な27家庭に対しては、オンライン保育へのチャレンジを

どうしても難しい3家庭には、個別ケアを、

といった、それぞれに合わせた、対応をとっていけばいいのではないでしょうか。

 

個別ケア、は、たとえば先生が直接電話しておしゃべりするなど

2-3日に1回、であればそこまで負担にはならないでしょうし・・・

 

いずれも先生は在宅ワークとして対応ができるはず。

 

平等ってなんなんでしょう。

 

土曜日に仕事でこられない家庭があるにもかかわらず、

毎年土曜に開かれる運動会。

平日に仕事で来られない家庭があるにもかかわらず、毎年平日に実施されていた親子遠足。 

それらは、子供にとって本当に平等だったのかな?

 

みなが新しい現実に立ち向かおうとしている中で、

できない理由をつけて、新しいやり方にチャレンジしない のは、とても残念に思いました。

園には園の、事情があるのかもしれませんが…。

 

”オンライン保育の実施促進” などと、自治体からの要請などが出ればもう少し状況が変わるのかも、しれません。

 

オンライン保育用の動画配信サービスリリース、といったニュースも目にするようになり、

自粛も延長される中、

全国ではきっとオンライン保育に取り組まれる保育園が増えていくのだと思います。

 

保育オンライン化をスタンダードにできるよう、

あきらめずに、働きかけを進めていければと思います!

 

全国のワーママ・ワーパパのみなさん、声を上げていきませんか。

 

それまではしばらく、クラスのママパパたちと、手作り保育会をして、子供たちのつながりと笑顔をKEEPしていければ、と思っています。

 

どこまで工夫できるか。

前向きに立ち向かいチャレンジする姿を、子どもたちに、残していけるといいな。