たよりのある暮らし

共働き40代ワーママ。親子で学び・体験しながら暮らしてます。

【イベントにも】子供と「おうちで防災体験」!おうちで水と電気のない生活をちょとだけ試してみました。

少し前ですが、昨年春の連休を利用して、ずーっとやってみたかった「防災体験」を子供と試してみました!

たった半日のプチ「防災体験」なのですが、これが結構よく、おすすめだったので、紹介したいと思います。

おうちでできる「防災体験」とは?

「防災体験」とは、ズバリ、災害に備える体験のこと。

 災害時のシュミレーションをしておくことで、実際の災害時に慌てず行動することができます。

 

いつどんな災害が起こるかわからないこの時代、防災体験はとくに子供への教育としても、体験させておきたいものです。

 

おうちで防災体験とは?

「おうちで防災体験」とは、自宅で行う、災害時を想定した体験のことです。

避難訓練など、逃げる訓練は、学校でもしているようだけれど、

実際の非常時の「水と電気のない生活体」をしたことありますか?

 

ちなみに、うちは浸水地域ではないところに立地するマンション住まい。

地震の際は最寄りの学校へ避難するのですが、

大雨災害時などでは、避難より自宅で災害の過ぎるのを待つことのほうが多そう。

 

ここ数年の大雨でも、幸いまだ一度も断水などはなかったのですが、

いつか「水と電気が止まって自宅で数日過ごす」といった事態を想定して、非常用品を準備しています。

 

でも、備えているとはいえ、これで本当に大丈夫かな?という漠然とした不安がありました。

 

そんなとき、お友達のママから、「おうちで防災体験してみるとよいよ」というのを聞きました。

それは、自宅で、実際に電気と水のない生活を体験してみる、というもの。

 

確かにそれはよい災害準備になりそうです!

 

ずーっとやりたいなと思っていましたが、

とはいえ、水と電気のない生活… てことは、お風呂にも入れないってこと。

 

なかなか日を選ぶなぁと思いつつ先延ばしになっていたのですが、

昨年の何にもやることのない連休に、

連休イベントのひとつとして、防災体験決行することにしました!

(詳しい内容は後半で)

 

「おうちで防災体験」のおすすめポイント

まずは、私が体験してみて感じた、「おうちで防災体験」のおすすめポイントをご紹介します。

その1.非日常!イベントとしても楽しめる

非日常が体験できるので、ちょっとしたイベント感覚で家族で楽しめます。

わが家も、子どもの記憶にめちゃめちゃ残ったようで、1年以上経ったいまでもよく話題に上るほど。

その2.防災セットの見直し・カスタマイズに役立つ

防災セットなど、普段準備しているものがあると思いますが、

中身が自分たちにとって本当にいるものなのか?

足りないものはないかな?

など、経験を通して、確かめることができます。

 

防災セットってリストなどを見て備えると思うのですが、実はわが家にはいらないものだったり、コレがあったらいいなーというものが入ってなかったりするので、一度やってみて確かめておくと、困らないと思います。

非常食も、実際食べてみて好みにあうのかどうかを知れるので、おすすめですよ。

その3.あったはずのものがない、に気づくきっかけ

備えておいたはずのものが、ない!と気づくきっかけにも。

「アレどこにやったっけ?」

が、本当の災害時に慌てないよう、もう一度置き場を決めたり、壊れたものは買い足したりと、再度見直すことができます。

その4.これが一番かも!心の安心

 人間、初めてのことにはとても不安になるもの。

電気のない生活や、非常時のトイレなど

 一度体験しておくと、非常時にも落ち着いて対応できる気がします。

とくに、震災を体験したことのない子供たちにとっても、災害時って…とイメージを持ってもらいやすいのではと思います。

 

「おうちで防災体験」のやりかた

体験する日にちと時間を決める。

電気と水のない生活=お風呂にはいれません。

ということで、翌日何もない日、が望ましいですよね。

 

①次の日に学校がない

②次の日に朝からお出かけの予定がない

③当日にめちゃめちゃ汗かいたり汚れる予定がない

 

さらに、トイレ関係から、

④燃えるごみの日が近い

 

これらの①~④条件で、予め候補日を決めておきます。

 

できれば次の日学校がない土曜日か、連休の中日などがおすすめです。

 

防災体験におすすめの時間と日取りは?

子供の年齢によって、半日か、丸一日か、決めます。

 

「何を体験したいか」によりますが、

①水のない体験(とくにトイレ)。体験中は水洗トイレ使用不可。

②非常食を食べる体験(朝・昼・夜いずれでも)

③電気のない体験(とくに夜)

 

①~③を体験しようとするなら、

「朝~夜までの丸一日体験」

または

「夕食と夜を含む数時間~半日体験」

がおすすめです!

 

うちは小学生と幼児だったのと、初めての体験だったので

今回は、「15時から始めて、翌朝起きるまで」

と決めました!

 

さすがに、いきなり丸一日はきついかな、と思いますが、半日だとカジュアルにイベントとしても楽しめますね。 

 

あと、朝はトイレ(大のほう)が込み合うので、きっと耐えきれないと思い、

朝起きるまで、ということに^^

 

それぞれの事情によって、無理のない、やりやすい時間でチャレンジしてみるのがいいですね。 

 

 

防災体験日の前に、事前に準備しておくもの

非常持ち出し袋や非常用品は予めチェックし準備しておきましょう。

 

・この機会に試しておきたい非常食も、買っておきましょう。

私は気になっていた缶入りのパンや、水だけでおにぎりができる!という面白そうな食品を準備。

もうイベントと思い、できるだけ楽しめるよう、簡易テントなども活用。

(子どもたちはなぜかテント大好き…。)

 

あと、重要なのが非常用トイレです。

これは、用意されている家庭も多いと思いますが、しっかり準備を。

わが家は、非常用トイレ・便リーナを使用

準備しているけど使ったことがないというご家庭が多いのでは。

気になるもの2つ用意していろいろ比較する、というのもいいかも!

 

わがやが、用意したもの(大人2人・子供2人)

・ペットボトル水 2L ×3本

・非常用トイレ

・ランタン(太陽光発電/手回し/電池対応型、スマホ充電可)×2個

・懐中電灯 大1個

非常持ち出し袋 いつも常備しているもの※

・非常食 4人分×2食相当(わからないので多めに準備しました)

 

非常持ち出し袋の中身

ラップ、紙皿、割りばし、プラスプーン、フォーク、ビニール袋、軍手、

除菌ジェル、紙マスク、ティッシュ、トイレットペーパー、生理用品、

キャラクターばんそうこう、100均一の雨具、

簡易ブランケット、折り畳みスリッパ、電池、ミニ懐中電灯

紙、ペン、布テープ、手にはめて遊べるぬいぐるみ×2、

500mlペットボトル水、非常食×2種、ビスコ缶×1、ミレービスケット缶×1

 

なんだかとりとめもない内容ですが、

非常時必要になるもの+子供の気分転換になりそうなもの、で詰め込んでいます。

 

普段から、準備はしているものばかりですが、

おうち防災体験の日が近づくにつれて、これでよかったっけ? と、ソワソワ。

非常持ち出しリュックの中身を出してみて、ほかにいりそうなものないかとあれこれ考えるきっかけになりました!

 

「おうちで防災体験」イベントを実際にやってみた

ここからは、体験当日の様子をご紹介します!

おうちで防災体験ってどんな感じ?と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.いよいよ当日

さて、連休中日をおうち防災体験日と決めたわが家。

それも、「15時から翌朝起きるまで」と決めたので、15時までは通常生活。

 

朝から、ランタンを日当たりのよいところに置いて、太陽光充電をさせつつ、

あとは普通に公園行ったり、近所に買い物にいったり、とできるだけ通常通りに過ごしていました。

 

お昼ご飯を食べたあたりから、子供たちがソワソワ。

まだ?まだ? と気になって仕方がない様子。

一種のイベントとして、とても楽しみにしていたようです。

 

さらに、14時を過ぎたあたりから、大人たちもソワソワ。

特にトイレ周りがきになって、14時半くらいから、

「今のうちに一回いっとこ!」と交代にトイレに…。

体験の一つではありますが、やっぱりおそれのある非常トイレ。

出来るだけ避けたい防衛本能が出てしまったようです。

 

そして15時少し前。もうすぐ…となって、思いだした化粧問題。水が出なくなる=メイク落とせないことに気づき、

よし、もう落としてしまおう!と慌ててメイクを落とす。。

(非常時にはこんな風にあらかじめ、ってできないですもんね!

非常持ち出し袋に、ふき取り用のメイク落としを加えよう、と思ったのでした。)

 

いよいよ15時!

全ての水道を使用禁止にし、コンセント類も抜いて

「電気と水のない生活」の「おうち防災体験」がスタートしました。

 

2.夕方までの過ごし方

よし、今からだよ! …とGOをかけたものの、

特に何をするわけでもなく、ただ、ただ電気と水が使えないだけであとは何も変わりません。

 

テレビは電気がいるので使えず、明るいうちは本を読んだり、図書館で借りてきた紙芝居を読んだりして過ごしました。

紙芝居は、なんだか特別な気分になるので、おすすめです。

 

それでも暇になり、

ビスコ、あけちゃう?」 と、ついに、非常食のおやつを開けて、場をつなぐことに。

このビスコ缶はだいぶまえから非常持ち出し袋に入ってたアイテムで、賞味期限の3か月前のもの。

やっぱりおいしいビスコ

食べてみた感想。

「…ビスコだね。」

「うん。…普通に、おいしいね」

 

いたって普通のビスコでした。

これ5年くらい持つやつなんです。

4年と9か月くらい経過してるはずですが、いつもと変わらぬおいしさ!

すごいな、缶ビスコ!!

非常食にはおやつもあると、なごみます。(とくに子ども)

 

ビスコを食べて大人しくなったころ、

そろそろ、食事の準備にかかります。

買っておいた、のがこちら。

 

水でできる、ピラフ

水でできる、パスタ

水でできる、おにぎり

水で作る場合には60分かかるようなので、

そろそろ…と、準備にとりかかることに。

 

ほんとにできるのかな? と半信半疑ながら、パッケージの説明にしたがって

子供たち一人1個おにぎりを作りました。

 



3.非常食タイム

さて、18時近くなり少しうす暗くなってきたころ

まだ外の明かりでなんとか明るいため、ランタンの明かりはつけず

食卓を囲みました。

水でできるおにぎり、ピラフも無事にできあがり

実食!

水でできるおにぎりは、本当にきれいにできあがり、歓声が。

水でできるおにぎり!

味も、意外といけました。

作り方も含めて、考えた人ほんとにすごい。

 

4.きた、トイレタイム

まず、下の子が「お母さん、おしっこ」。

きたートイレタイム!

 

トイレが使えない想定なので、

トイレ内に非常用トイレを設置し、そこでしてもらうことに。

もちろん、電気が使えない想定なので、トイレの電気は使えず

ランタンをもってランタンで照らしながらのトイレ。

わが家のトイレには窓がないため、こんなときトイレに窓があったら明かりが入るのになぁと思いました、、、。

窓のないトイレのおうちは、非常時ランタンはたくさんあるといいですね!

 

はじめは、「え、これにするの…?」

と、戸惑っていた息子も、おそるおそるおしっこ成功。

 

非常用トイレの使い方(便リーナの場合。)

1.手頃な段ボールに袋をかぶせ、用を足します。

2.上から、消臭剤をふりかけます。

3.袋の口を絞ります。

 

このあと、娘、夫、私の順に、家族全員が体験。

便器以外に用を足す、というのはみんな抵抗がありましたが

2回目からはスムーズに。

 

そして消臭剤をふりかけると、流していないのにもかかわらず臭いもそこまで気にならず。

息子がこのあとなんと大便もしたのですが、

トイレが臭くてたまらない!という事態には至りませんでした。

すごいね、便リーナ。

 

ちなみに、段ボールの大きさや高さによりますが、小さすぎるとしゃがむのに脚力が必要。

和式に慣れているなら大丈夫ですが、

和式が苦手ならちょっと頑張りが必要です。

 

(こちら、トイレの便座に便リーナの袋をかぶせることもできるので、

その場合は便座に座っていつも通りの体制で用を足すことができます。

私は今回、袋が便座の水につかるのが嫌だったので段ボールで行いました。)

 

段ボールにかぶせた様子

簡易トイレ(段ボールにかぶせて使用しているところ)

段ボールにかぶせて使用(簡易トイレ・便リーナ)



 

5.暗くなってから

することもなく、ご飯も食べ終わったあとは、だんだん日が暮れていくのを眺めていました。

19時も過ぎるともう明かりがないと暗くて

わが家は防災体験中ですが、外は通常通り。

暗い家の中から、外のあかりがとてもきれいに見えます。

 

もう早々に着替えをすませ

なぜか家の中にテントをたてて、ランタンの明かりでキャンプ気分。

ごろごろしながら、子供たちと”こわい話”をしたり、

なぜかテンションの上がった子供たちがランタンの明かりで踊りだしたりと…

電気のない夜の過ごし方って、あまりない経験でしたが

親子のコミュニケ―ションも深まって思いのほか楽しく過ごすことができました。

テントを立てて過ごす夜の時間

夜はすぐ暗くなる(テントを立てて楽しく)



実際の非常時には、もう少し不安な気持ちにかられると思うのですが

こんなふうに、すこしでも楽しく、というエッセンスもいれて過ごせたらと思いました。

 

6.朝がきたー

そとが明るくなり 朝の目覚めとともに、防災体験終了。

 

普段通り、冷蔵庫をあけ冷たい牛乳を飲んだり

水道で手を洗えることのありがたさを実感!!

 

今回はできなかったのですが、近くの朝から銭湯にいくのもいいなと思いました!

 

おうちで防災体験を終えて

いまだに、

「あの”水と電気のない生活”またやりたい」

というわが家の息子。

なんか楽しかったみたいです笑

 

私たちも、シュミレーションができたことで、備えの見直しにもなりました!

気になった方はぜひやってみてください。

何もない日におうちでできるイベントとしても、おすすめです♪

 

 

★作ってみた非常食については、詳しく別の記事でも紹介しています

hananokosodate.hatenablog.com